谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
毎年およそ3000人の女性が死亡する子宮頸がん。
予防に有効とされる「HPVワクチン」を接種出来なかった人が、特例の制度を使って無料で接種するには9月末までに1回目を終える必要があります。
しかし、接種は進んでいません、現状を取材しました。
◆大分大学医学部 産科婦人科小林栄仁教授
「生涯、子宮頸がんになる女性は76人に1人、また子宮頸がん で亡くなる女性は300人に1人。これが防げるのであれば防がない手はない。ワクチンは絶対に普及していかなければいけない」
8月、県医師会が呼びかけたHPVワクチンの接種。
子宮頸がんの原因となるウイルスの感染をおよそ9割防ぐとされていますが、接種した後に体の痛みなどを訴える事例があり国は9年間接種の呼びかけを中止していました。
現在、国はワクチンの安全性については「重大な懸念は認められない」としています。
そして、接種の機会を逃した、誕生日が1997年4月2日から2008年4月1日まで、27歳から16歳までの女性を対象に特例で無料の接種を呼びかけています。
大分市で見てみると2024年7月時点で対象の女性のうち接種を終えた人はおよそ1割で進んでいないのが現状です。
HPVワクチンは3回の接種が必要で、完了まで6か月かかることから2025年3月までの無料期間に接種を終わらせるには9月末までに1回目を打つ必要があります。
大分市18日期限が迫る中接種のPRに力を入れている病院も。
◆曽根崎産婦人科医院衛藤眞理院長
「こういう風に(接種の実績を)並べているのも、皆も打っているぞというと打つのに安心感が出るかなと思ってここに並べるように指示している。これは8月分 。1か月でこれだけ来てる」
見せてくれたのは接種を促すために受付に置いているという接種の実績報告書。
こうした取り組みもあって8月の接種者は142人と前の月に比べ2倍以上に増えているといいます。
この日も19歳と20歳の姉妹が1回目の接種に訪れていました。
2人は両親と話し合ったりインターネットで情報を集めるなどしてワクチンを打つことを決めたそうです。
◆19歳の女性
「構えていた痛さよりは大丈夫。怖がって打たないよりは今後のがんにかかるリスクが減るというのは安心出来る」
◆20歳の女性
「接種したことでがんになりにくい安心感があるので接種はしておいた方がいいと思う」
このHPVワクチンの特例の無料接種ですが、誕生日が1997年4月2日から2008年4月1日まで、27歳から16歳までの女性が対象です。
改めて、接種のスケジュールをみていきます。接種が無料なのは2025年3月までで、3回打ち終わるには、9月中に1回目の接種をする必要があります。
このワクチンを無料の期間が終わってから打とうとすると3回の接種で10万円ほどかかるということです。
接種可能な医療機関は各自治体のホームページなどで確認出来るので直接問い合わせて欲しいということです。