高崎山でサルの個体数調査始まる 適正管理が目的 大分
大分県大分市と大分空港のアクセス向上に向け、準備が進むホーバークラフト。
秋の就航に向けて進んでいる訓練の様子をドローンや無人カメラを使って撮影しました。
2024年秋の就航を目指しているホーバークラフト。
大分市と大分空港を結ぶ新たなアクセス手段として、また、観光資源としても期待が高まっています
ホーバークラフトの運航を担う大分第一ホーバードライブには現在、男女15人の操縦士がいて、就航までに1人140時間の操縦訓練が目標です。
◆操縦士
「訓練も終盤に差し掛かってきた。これからはやはりお客様を乗せて、快適に安全にお送りできるということに主眼を置いて、就航を迎えるように訓練を進めたい」
訓練の前には、操縦士自ら、船体に異常がないか念入りに確認。
1番船「Baien」の操縦室へ乗り込みます。
全長およそ26メートル幅およそ13メートルある船体を陸上で回転させて海へ…
今回、許可を受けて特別に船内にカメラを設置しました。
操縦室は高さおよそ9メートルの場所にあり、180度見渡せます。
訓練は最終段階に入っていて、上陸などの操縦が中心だそうです。
この日もBaienは西大分のターミナルに大きな音を立てながらゆっくりと上陸していました。
◆操縦士
「(操縦は)全般的に気を使う、やはりその時々、考えなきゃいけないこと、しなきゃいけないことが多岐にわたるので」
15年ぶりのホーバーの復活。期待が高まる一方で、懸念も生まれました。
2023年11月の訓練初日から期間中に相次いで発生した事故です。
◆操縦士
「大分県の皆さんの期待を背負って訓練をしている中で、そういったニュースになってしまったことは大変申し訳ない。我々にできることは、事案を十分分析して、反省して、今後の安全にいかしていくと、それだけしかない」
9月、再教育を目的にイギリスの造船会社の操縦士が来日しました。
事故が相次いだ発着場や大分の海については…
◆グリフォン社 ベン・アヴェリー チーフパイロット
「西大分から空港に向かって開けていて直線で、湾ということもあり、強い風があまり起きず運航しやすい航路。ホーバークラフトに限らず普通の船もそうだが、入出航が最も気を付けるポイント」
国内唯一の旅客運航としての注目が集まるホーバークラフト。
安全第一を目指した訓練はラストスパートです。