谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
8日に宮崎県沖で発生した地震を受けて、気象庁は南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。
大分県内でも備えの動きが見られるなか、今回、視聴者の皆さんにいただいた質問を、大分大学減災センターの鶴成悦久教授に聞きました。
Q8日の地震が起きた時は子どもたちと自宅のマンションの3階にいたんですが、地震が来たら部屋のどこに移動すればいいでしょうか? また、外を歩いているときに地震が来たら、どのような行動をとればいいですか?(大分市の方から)
◆鶴成教授
マンションだと下層階と上層階で感じる揺れが異なる場合があります。
その上で、まずは命を守る行動ということで、頭を守ることをしていただきたい。それと同時に家具が倒れてきますので、そういったところを事前にしっかり備えておく。安全だということであれば、そこから動かない方がいいということもある。また、外にいるときはやはり落下物に気をつけないといけないから、今いる場所の近くで頭を守れる場所がどこかということを確認することが必要だと思います。
Q地震のときの暑さ対策を知りたいです。もし停電してしまったらどうやって暑さから逃れたらいいか知りたい。(別府市の方)
◆鶴成教授
これはまさに夏は暑い、冬は寒いということになります。ですから、その時にどのようなものが必要かということですが、最近では暑いときには首を冷やすタオルとか、そういったものもありますので、いわゆる避難グッズとかにそういったものを入れておく。うちわは少なくなってきましたが、アナログ的なものもしっかり持っておいて、避難グッズの中に入れておくといった対策がまずできるのではないかなと思っています。冬はやはり寒さ対策グッズを避難バッグに入れていく。衣替えの入れ替えと一緒に、その時期のものに対して作っていくというような工夫も必要かと思います。
キャスター:季節ごとの避難用品、確かに違いますもんね。
◆鶴成教授
そうですね。いわゆる衣替えと一緒のような形でですね、対策をしていくことが必要だと思います。
Q巨大地震の後、津波が来るとのことですが、どの辺りまで津波が来るのでしょうか。私は大分大学の近くに住んでいますがここまで来ますか?(大分市の方から)
◆鶴成教授
まず結論的には大分大学の近くまでは来ないことにはなっています、しかし市町村が出しているハザードマップを見てもらって、どこまで津波が来るか、どのくらいの時間で来るかというのを見てもらいたいと思います。ひとつポイントがあり、大分県が出している「大分防災アプリ」というものがあります。
この中にはどこまでが津波が来るかとか、ハザードマップを確認したりとか、マイタイムラインを作ったりすることができますので、ぜひそういったアプリも使って確認して欲しいです。
Q私の住むところは山の上の方の田舎です。道も細く大きな地震が来れば崖崩れで車は通れなくなるのは目に見えています。食料など何日分ぐらい用意すればよいでしょうか。また孤立して助けが来るまで、おおむねどのくらいの時間が必要でしょうか?(日出町の方から)
◆鶴成教授
この問題は大分県内どこでも発生する可能性があります。自宅で避難ということになっていきますと、やっぱりそこまでに物資が来るまでに多少時間がかかります。
物資はまずは指定避難所に運ばれそこから自宅へというところで、すごく時間がかかるので、能登半島地震も踏まえていきながら、自宅で避難を考えている方たちは食料など1週間程度持たれていることが一番無難ではないかなと思います。
キャスター:また季節によっても水が必要な量というのは変わってきそうですよね。
◆鶴成教授
通常3日間ぐらいで避難所に行くことが出来ますが、自宅ということになっていくと少し長期的な対策は必要かと思います。
キャスター:最低1週間ぐらいは自分たちで何とか賄えるようにという水と食料ですね。
Q今の地震の状況を子どもたちにどう怯えさせずに理解させられるでしょうか。子どもは怖がっていると思います。
◆鶴成教授
今、子どもたちもどうなるんだ?と思っていると思います。
ただ、怯えるというところもあるんですが、やはり地震とどう生きていくか、共存していくかというのは、我々日本に住んでいるともうこれは避けては通れません。
そういった意味では、今は仕方ないにしても平時の時に少し楽しみながらやっていく。我々減災センターにも「減災カルタ」というものがあります。どうやってこの自然災害を日常の中に取り込んでいきながら理解していくか。そして正しい行動に結びつけていく。保護者の方もしっかり学んでいきながら家庭の中での教育というものをしていく必要があると思います。
キャスター:
今回のこの地震をきっかけにして少しずつということですね。