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5月18日と19日に大分県別府市で開催される将棋の名人戦。
藤井八冠が初防衛を達成する可能性があり、注目されています。県内での盛り上がりを取材しました。
先週、羽田空港で行われた名人戦第3局。藤井聡太八冠は挑戦者・豊島将之九段に3連勝し初防衛に王手をかけました。
18日と19日に別府で行われる第4局で達成する可能性があり、全国から注目されています。
大分市の将棋教室です。
子供たちも憧れの棋士の対局を楽しみにしていました。
◆子供棋士
「大分でしてくれるのはうれしい。八冠の防衛をして欲しいので頑張って欲しい」
「名人戦の大盤解説会に行く。楽しみ。多分藤井さんを応援す ると思う」
◆大在こども将棋教室 七蔵司仁紀さん
「名人戦を契機に子供や保護者が興味を持って、将棋というものに取り組んでもらえると非常に喜びになる」
対局の行方とともに注目されるのが棋士に提供される「勝負めし」。
別府市内の飲食店などから38のメニューが候補として選ばれています。
こちらの喫茶店からは2つのメニューが候補に。
◆TOS山路謙成記者
「ビーフシチューをいただきます。 おいしい。コクがあって野菜の 甘味が感じられる。肉も大きくボリュームがあり、カロリーを使う将棋にはぴったり」
候補に選ばれたビーフシチューとアップルパイは20年以上、店で提供されていて看板メニューなんだそうです。
◆喫茶アップル 豊浦真美子店長
「とてもうれしい率直にうれしく思っている。長く愛されているメニューなので、ぜひ食べてもらいたいという思いと、少しでも癒しになってもらえたらと」
そして、対局に向け特別な準備をしている人も。
◆県将棋連合会副幹事長 伊賀本悟さん
「この前に置いている3組を予定している」
別府市在住で県将棋連合会の副幹事長も務める伊賀本悟さんです
伊賀本さんは今回の名人戦に自身の持つ駒や将棋盤などを提供する予定なんです。
◆将棋盤や駒を提供する伊賀本悟さん
「ちょっと分かりにくいかもしれないが、駒の厚みだったりサイズ感が違うので、盤上から駒をつまみ上げる時の感覚も棋士それぞれ手の大きさも違うでしょうし」
今回用意したのは3種類の駒と将棋盤。対局前日の金曜日に藤井八冠と豊島九段が当日の道具や環境を確認する「検分」という作業でどの駒を使用するか決めます。
30年ほど前から駒や将棋盤を集めるようになった伊賀本さん。
集まった駒は20組以上、将棋駒の産地・山形県天童市まで出向き注文したものなどどれも貴重な品です。
◆将棋盤や駒を提供する伊賀本悟さん
「いい道具で面と向かい合って指すとシャキッとしますから駒の質感、盤に指したときの着地感みたいなものも一緒に楽しみながらできるというその将棋の文化の一部を私は継承していきたい」
11年前に日出町で行われた名人戦。実はこの時に使われた盤と駒も伊賀本さんが提供したもの。
「良い道具は使われてこそ輝く」と話す伊賀本さんにとって今週末の一局は自身の大切な道具たちの「晴れ舞台」でもあります。
◆将棋盤や駒を提供する伊賀本悟さん
「とにかく集中して別府で対局して良かったなと、いい将棋が指せたということを両対局者が感じていただければそれが一番だと思っている」
県内でも着々と準備が進む名人戦第4局。注目の対局は今月18日と19日別府市で行われます。