伊方原発2号機でホウ酸水漏れ 放射性物質の流出無し 愛媛県が独自の判断でいち早く大分県に連絡 

2024年03月14日 18:40更新

愛媛県にある伊方原発2号機で14日未明、配管設備の一部からホウ酸水が漏れているのが見つかりました。

このトラブルによる放射性物質の流出は無いということです。

トラブルがあったのは愛媛県の伊方原発で、廃炉作業中の2号機です。

愛媛県によりますと、14日午前0時55分ごろ使用済み燃料ピットへ給水するための配管設備の弁からホウ酸水が漏れているのを点検中の運転員が見つけました。

ホウ酸水は使用済み燃料ピットの水位が下がった際の給水や核分裂反応を抑えるためのもので、約150ミリリットルが漏れました。

外部への放射性物質の流出や人的被害は無いということです。

国への報告義務事案にあたるトラブルについては、愛媛県と大分県との間で速やかに情報を共有する仕組みがありますが、今回は発生から約9時間後に大分県に情報が入りました。

愛媛県は「報告事案にあたるかどうか四国電力と国の協議に時間がかかっていたので、独自に判断していち早く大分県に連絡した。今後も異常があれば連絡する」と話しています。

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