70代女性を多目的トイレにつれこみ同意なく性行為 26歳男に懲役8年の実刑判決 大分

2024年02月22日 19:30更新

2023年9月大分県中津市の駐車場で、70代の女性に暴行を加え同意無く性行為に及んだうえ、バッグを盗んだとされる男に大分地裁は22日、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

不同意性交と強盗の罪で実刑判決を受けたのは中津市に住む無職の園竜次被告26歳です。

判決などによりますと、園被告は2023年9月2日の午後11時20分ごろ、中津市の駐車場で自転車を押していた当時70代の女性を倒し多目的トイレに連れ込み暴行を加え同意無く性行為に及びました。

そして、その後、現金やキャッシュカードなどが入った女性のバッグを盗んだとされています。

大分地裁の辛島靖崇裁判長は「園被告は人間関係でイライラし、性欲を解消したいと考え、被害者なら性交しても妊娠しないと思ったなどと供述していて短絡的に犯行に及んだ点は知的障害の影響がうかがわれる」と指摘。

しかし、「顔見知りであった被害者の行動パターンをもとに犯行現場に赴いていて、一定の計画性が認められる。また、発覚しにくい多目的トイレをあえて選びハンドバッグを隠したりするなど犯行を円滑に行う方法をとっている。障害が犯行に与えた影響を考慮するにも限度があり相応の非難は免れない」

「事件後亡くなった被害者は被告に対する厳重処罰を求めていたのは当然」などとして懲役10年の求刑に対し、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

弁護側は控訴しない方針です。

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