半導体分野の設備投資、県内で相次ぐ 半導体国内大手「ルネサスエレクトロニクス」大分工場増設表明 

2023年12月20日 18:40更新

半導体の国内大手メーカーが大分県中津市の工場に開発機能の一部を移転する増設を行うことになりました。
こうした半導体分野の設備投資は今、県内で相次いでいます。

県庁には20日、半導体国内大手の「ルネサスエレクトロニクス」の関係者が訪れ、佐藤知事などに中津市にある「大分工場」の増設を表明しました。
大分工場では主に車に搭載する高性能デバイスを製造していて、再来年1月までに順次、関東の工場にある開発機能の一部を移転していくということです。
これにより、生産の効率化を図る狙いがあります。

◆ルネサスエレクトロニクス生産統括部 佐々木亮統括部長
「(九州は)半導体に対する取り組みが大分県も含めて非常に活発化している。そういった恩恵は受けたい」


 

また、半導体関連の設備投資の動きは他にも…
18日、工場新設を表明したのは由布市のAKシステムです。

半導体製造装置の部品を手掛けるこの会社では、新工場を大分市廻栖野に新設し、本社機能も移転する計画です。

◆AKシステム 古手川瑛保社長
「熊本の盛り上がりだけでなく、私ども大分県からしっかりと半導体産業を盛り上げていくための一翼を担いたい」

隣県の熊本県では世界最大手の台湾の企業・TSMCの工場建設が進められていますが、県内でも半導体関連への投資が伸びてきています。

県によりますと、2021年度以降の半導体関連の新規投資は自動車関連を上回る約295億円だったということです。

◆佐藤知事
「飛躍的に需要が伸びていく分野である成長産業であるので、 経済を引っ張っていく産業、企業の立地をさらに進めていきたい」

県では半導体関連企業の立地はさらに加速してくると見込んでいて、工場用地などの環境整備をしていくことにしています。
また、中九州横断道路の整備を進め、物流の改善も図っていきたい考えです。

 

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