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12月に入り、全国各地でいま「NTT」などと装う不審な自動音声の電話が相次いでいます。
県内ではすでに特殊詐欺被害が発生していて、県警が注意を呼び掛けています。
◆実際の音声
「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます。詳しくは1を押してください」
こちらは県警が旧ツイッターXで公開した実際の自動音声です。
県警によりますと、12月に入り「NTTドコモ」や「NTTファイナンス」などを騙る不審な電話が急増しています。
音声ガイダンスに従うとNTTの職員や警察を名乗る人物が出て「未納料金を払わなければ裁判を起こす」などと脅し、金融機関での振り込みや電子マネーの購入を要求されるということです。
実際に12月、県内の80代の女性が金をだまし取られる被害が発生しています。
◆県警安全・安心まちづくり推進室高橋直樹室長
「電子マネーはそもそも加盟店との契約によって使用用途が決まっているので、例えば料金未納であったりこのような請求をされた時はまず詐欺を疑っていただきたい」
この不審な電話が実際に会社にかかってきたという人に話を聞きました。
◆大分市内の清掃会社
「NTTですと言われたので(初めは)違和感はなかった。何を言ってくるのかと思って普通に聞いていた」
先週、会社の固定電話に電話がかかって女性職員が受けましたが内容に不安を感じて切ったそうです。
NTTファイナンスは「NTTグループを名乗るこうした自動音声の案内は一切行っていないのでご注意ください」と呼び掛けています。
「NTT」などを騙る特殊詐欺の手口は…
電話は固定電話、携帯電話、それにFAXにもかかってきて自動音声で「NTT」などと名乗ります。
ガイダンスに従って番号を押すと警察などを騙る人物から「サイト登録料の未納がある」、「あなたの個人情報が漏れ薬物取引の関係で口座が使われている」などと脅されるということです。
県警は改めて「不審な電話があれば警察や身近な人に相談してほしい」と注意喚起しています。