高崎山でサルの個体数調査始まる 適正管理が目的 大分
先週、特定外来生物のセアカゴケグモが見つかり臨時休校となっていた大分市内の小学校で24日朝、子供たちが通常通りに登校しました。
学校が再開されたのは大分市の三佐小学校です。
三佐小学校では、10月20日、毒を持つメスを含むセアカゴケグモ約100匹と卵が見つかり翌日の運動会は延期になりました。
23日は市の職員などが敷地内で駆除作業を行い、セアカゴケグモがいなくなったことを確認したということです。
これを受け、24日朝は約200人の全校児童が元気に登校しました。
◆先生
「メスは毒を持っています。石の下やコンクリートの隙間など暖かくて敵がいない所にいます」
教室では先生が子どもたちにセアカゴケグモの写真を見せて特徴などを説明し注意を呼びかけました。
◆児童
「触らないように気を付けることと、間違って踏んだら先生に言う」
ただ、今週いっぱいは校庭の遊具は使用禁止にするということです。
「県内で繁殖している」専門家は…
◆大分大学・理工学部 永野昌博准教授
「100匹という数は1回繁殖しないと出てこない数字なので、大分県内で繁殖しているのは間違いないかなと思う」
県内では初めて100匹単位で見つかったセアカゴケグモ。
生物に詳しい大分大学の永野昌博准教授は海外から県内に入り込み、すでに繁殖が進んでいるという見解を示しました。
◆大分大学・理工学部 永野昌博准教授
「海からの物資輸送による侵入が一番(可能性が高い)と思う。ただ、最近は内陸でも見つかっているので、内陸だから安心というわけではなく身近な環境にいる可能性があると思ってもらったほうがいい」
また、セアカゴケグモを見かけた場合は「素手で触らないよう注意が必要だ」としています。
そして万が一、かまれたときは傷口を水でよく洗い、冷やして医療機関に行くよう呼び掛けています。