毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
7月、大分県内を襲った記録的な大雨から約2週間。
小鹿田焼の里として知られる日田市の集落では、伝統的な技法を支える唐臼の復旧作業が始まっています。
日田市小野地区の皿山集落です。
ここで作る小鹿田焼は、その技法が国の重要無形文化財に指定されています。
焼き物に使う土を砕く唐臼は、伝統技法を支えるシンボルです。
しかし、7月10日、記録的な大雨が皿山集落を襲います。
39の唐臼全てが被災し、ことし10月に予定されていた小鹿田焼民陶祭も中止が決まりました。
大雨から10日ほどが経ったこの日、唐臼が流れた窯元では炎天下の中復旧作業が行われていました。
作業をするのは大工の小袋信裄さん80歳です。
ーー1本どのくらい時間かかる?
◆小袋さん
「3日くらい見ないといけない」
小鹿田焼の唐臼は、小袋さんが1人ですべて作っていて、この集落になくてはならない存在です。
◆唐臼が流された 柳瀬裕之さん
「6,7年前、あの時(九州北部豪雨)よりひどいなと思って。(作業してもらって)ほんとうありがたい」
◆小袋さん
「穴掘って入れて運ぶまでやっぱ大変な仕事。少しでも早く唐臼を打てるようにした方がいい」
一連の大雨で甚大な被害を受けた小鹿田焼の里。
一部の窯元は作業を再開しつつありますが、以前の光景が戻るにはまだ時間がかかりそうです。