一夜明け大雨の被害明らかに…「生きた心地がしなかった」ヘリで救助された孤立地区の住人が恐怖語る 

2023年07月11日 18:40更新

日田市の小野地区では、道路が被災し孤立状態が続いている地域があります。

上空からの映像を見ると、大規模な土砂崩れが発生するなど甚大な被害が出ているのが分かります。

◆佐藤知事
「日田市の小野地区の孤立解消に向けて関係機関と連携して、迅速に作業を進めること」

県は11日の対策会議で復旧を急ぐ考えを示しました。

◆TOS児玉直輝記者
「現在時刻は午前8時30分です。日田市の小野地区では重機による道路の補修作業が行われようとしています」

地区に続く道路では11日朝から木を撤去するなど復旧作業が行われました。

こうした中、11日は県の防災ヘリで孤立した住人の救助も行われました。

◆TOS児玉直輝記者
「日田市の陸上競技場に来ています。孤立した地区の住人が今、県の防災ヘリから運ばれてきました。ゆっくりと歩いています」

防災ヘリよる救助活動は11日は、あわせて4人を運んだということです。

◆保健師
「よかったら飲んでください」

◆避難者
「ありがとうございます」

◆保健師
「大変やったね」

◆避難者
「すみません。本当にね」

避難してきた住人たちは安堵の表情を浮かべながらも大雨への恐怖を語っていました。

◆避難してきた女性
「うちの田んぼに材木がばっときて生きた心地がしなかった。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と拝んだ。本当に怖かった」

◆避難してきた男性
「すごい土石流が発生したから、あれを見てあらっと。幅が50m以上、長さが500mくらい」

また、その小野地区で入ることができる場所まで取材に行くと…

◆TOS児玉直輝記者
「こちらの中山という地域でも大規模な土砂崩れが発生しています。このあたり一帯は田んぼだったということなんですが、車が上下逆さまになっています」

周囲には大量の土砂が押し寄せていて、車が飲み込まれるなど恐ろしさを物語っています。


 

また、被災した住宅も…。
家の中を見せてもらうと浸水などの被害が広がっていました。

11日は、雨から一転、晴れて厳しい暑さの中、住人が片付け作業に追われていました。

◆被災した家の人は
「そこからダーッと流れ込んできて、水が。畳が全部だめになってしまった。この辺は全部ぐちゃぐちゃになってしまった」

日田市によりますと現在、小野地区と大鶴地区の3つの集落のあわせて22世帯60人が孤立状態となっているということです。

 

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