毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
様々な理由で中学校に通えなかった人などを対象とした公立の「夜間中学」の設置が全国で進められています。
大分県内でも検討されていて、6日に初めての模擬教室が開かれました。
6日夜、県内で初めて日田市で開かれた夜間中学の模擬教室。
夜間中学とは、戦後に就労や家事手伝いを余儀なくされたり不登校など様々な理由で中学校での学習が十分でなかった人などを対象とした学校です。
原則、授業は週5日。
3年間で義務教育課程の修了を目指します。
国は全ての都道府県と政令指定都市に設置を努力義務としていて、去年、九州で初めて福岡市に開校しました。
大分以外の九州の県は来年度と再来年度に開校が決まっていますが、大分は検討段階です。
◆先生
「I like dog.I like books.」
6日は英語と国語の授業が行われ、3人が参加。
そのうちの1人、松尾百合枝さん(73)です。
松尾さんは生後8か月のときにやけどで両足を切断。
中学校は卒業しましたが、骨の成長期で入院や手術を繰り返し満足に授業を受けられなかったといいます。
◆松尾百合枝さん
「たびたび学校を休んでいたので、ちょっと勉強し直したい」
久しぶりの授業で少し緊張しながらも楽しそうに学んでいました。
◆松尾百合枝さん
「辞書を引いたりしないで本を読むとか、数学や英語がちょっとはできるようになったらいいなと思う」
2020年の国勢調査では、最終学歴が小学校の人や未就学の人が県内に9280人いました。
県は模擬教室の開催で夜間中学のニーズを把握するとしています。
◆県教育委員会 義務教育課 桐野潤さん
「いろんな形で場を設けてニーズを把握して、設置についても検討を進めていきたい」
模擬教室は県内6つの会場で、7月と10月に開かれます。
興味のある方は県教委の夜間中学担当係にお問い合わせください。