「最後に目が合って…」別府2人死傷ひき逃げ未解決のまま1年 けがをした大学生が辛い胸の内語る

2023年06月28日 18:40更新

別府市で男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件は、発生から29日で1年です。

容疑者の男は依然として逃走を続けています。

今回、被害者の1人で、けがをした学生がTOSの取材に応じ当時の状況や辛い胸の内を明かしました。

◆被害に遭った男子大学生
「(亡くなった友人が)まだどこかで生きているんじゃないかなってポッとでてきそうな、すごい明るくていい人だったので素直に会いたいし。でもそれは叶わないって知ってて」

別府市のひき逃げ事件で被害に遭った男子大学生です。


 

事件は2022年の6月29日、別府市野口原の交差点で起きました。

バイクに乗っていた大学生2人が軽乗用車に追突され1人が死亡、1人がけがをしました。

警察は現場から逃走した八田与一容疑者26歳を道路交通法違反のひき逃げの疑いで公開手配しています。


 

事件から1年を前に、被害にあった学生が八田容疑者とトラブルになったいきさつを語ってくれました。

◆被害に遭った男子大学生
「八田がスピーカーですごい大きい音を流していて、それをちょっと不審に思った(亡くなった)彼が八田を少し見た。それにカッとなったか分からないが、言いがかりをつけてきてという感じ。本当にそれだけのことだった。15秒30秒ぐらいのすごく短いやり取りだったと思う」

その後、学生2人がバイクで移動していたところ八田容疑者が運転する車に追突されました。

捜査関係者によると、容疑者が意図的にぶつかった疑いがあるということです。


 

◆被害に遭った男子大学生
「あの道を下ってきて信号機で2人並んで停車していた。暗くて見えなかったが、僕が覚えているのはアクセルをすごい踏む音がして、バイクのミラーでこれなんかおかしいなと思ってパッと見たらもうヘッドライトが近くまで来ていて、やばいと思って一緒にいた彼に伝えなければと思ってパッと彼の方を向いたら、もうその瞬間には突っ込まれてという感じ。最後に目が合ってそれが最後だった」

現場に来ると、今でも当時のことが鮮明に蘇るといいます。

◆被害に遭った男子大学生
「倒れている時に見た光景とか、救急車に運ばれるまで体が動かなくて彼のところに行きたかったが行けなかったときのすごい悔しい何もできない、何が起きているかわからないという、その時のいろんな感情とかがすごい全部その当時のまま蘇ってきてつらいし悔しい、正直」


 

経営者の夢を抱いていたという亡くなった大学生。

別の友人は、2人で夢を語り合った思い出などを話してくれました。

◆亡くなった大学生の友人
「もうこの世にいないということを毎回(写真を)見るたびに実感する。経営とか将来に向けて話せるような仲間というか友達という関係だった。彼は将来、彼の父親を超えたい。彼の父親が経営者なのでそれを超えたいと、ずっと言っていて言うだけではなくて実際、本を読んで勉強したりとか人よりも将来の夢がしっかりと固まっていて、それに向けて努力できるそんな人。1年経っても犯人が捕まらないというのは許せないし全力で警察に捕まえてもらいたいと思っている」


 

事件発生から6月29日で1年。

八田容疑者に関する情報の提供先は別府警察署0977-21ー2131です。

 

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