毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
◆TOS佐野格記者
「午後4時10分、大分市内です。数分前から急に激しい雨と風に襲われるようになりました。先ほどまで傘をさしていましたが壊れてしまいました」
15日午後、大分県内を襲った「ゲリラ豪雨」。
上空に強い寒気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定となりました。
そのため、県内全域で短時間に雷を伴う激しい雨が降りました。
大分市内でも天気が急変し、まるで台風のようです。
こちらは、大分市宮河内で撮影された映像です。ひょうが道路に打ち付けています。
また、大在でも大粒のひょうが降る様子が撮影されていました。
一方、こちらは杵築市で降ったひょうの画像です。
撮影者によりますと、直径は1センチから1.5センチほどあったということです。
雨など大気の状態は引き続き非常に不安定となっていて、気象台は15日夜おそくにかけて落雷や竜巻などの激しい突風、さらに、ひょうや急な強い雨に注意するよう呼びかけています。
大分県内各地を襲った「ゲリラ豪雨」。
原因や注意点などについて気象予報士が解説します。
【気象予報士解説】
雨雲レーダーをみていくと県内は午後から非常に活発な雨雲が流れ込み、北のほうから南へと通過していきました。
この雨までは晴れていたところも多かったため、まさに天気の急変となりました。
この要因は「大気の不安定」です。
県内の上空にはマイナス12度という強い寒気が流れ込んでいました。
一方で日中は日差しの影響もあって気温が上がり、大分では最高気温28.2度まで上がりました。
地上と上空で40度以上もの差となり、この温度差によって雨雲が発達しました。
発達した雨雲は強い雨や落雷の他、ひょうが降ったり、竜巻などの突風が起こることもあります。
こうした天気の急変には前兆があります。
例えば、空が急に暗くなる、雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くなどがあり、こういった前兆に気付いた場合は、すぐに近くの建物に入ることが大切です。
気温が上がるこれからの時期は、天気の急変が起こりやすい時期ですので気を付けておきましょう。