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2009年に竹田高校の剣道部員が熱中症で倒れ亡くなったことを巡る裁判の記録が廃棄されていた問題で最高裁などが13日、両親に直接謝罪し経緯を説明しました。
この中で、最高裁は記録の復元を目指す意向を示したということです。
◆剣太さんの母 工藤奈美さん
「できるだけ(元に)近い状態で復元をという話が聞けただけでも良かった」
この問題は、全国の裁判所で永久的に保存すべき「特別保存」に指定された裁判の記録などが廃棄されていたもので、最高裁は5月、調査報告書を公表しました。
この中には、大分県の竹田高校の剣道部員だった工藤剣太さんが2009年に熱中症で倒れ亡くなったことを巡る民事裁判の記録も含まれています。
工藤さんの両親は13日、上京し最高裁と大分地裁の担当者から経緯の説明を受けました。
大分地裁からは「誤って廃棄し、心労をかけ誠に申し訳ない」と謝罪があったということです。
また、最高裁は「正式な記録としての復元は難しいが、取り返しのつかないことをしてしまったのでできる限り復元できるよう努力したい」とし国立公文書館での保管を目指す旨の説明があったということです。
◆剣太さんの父 工藤英士さん
「これから子どもたちが守られるように、そのようなことを期待してきちっと復元されることを願っている」
◆母 工藤奈美さん
「同じことは繰り返さないと信じている。裁判所の方々が決めたことで、このようなことがないようになってくれれば一番いい」
また、13日は「特別保存」に指定された資料だけでなく、指定されるべきだったものの廃棄された資料の復元も目指すという説明があったということです。