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大分を含む全国の裁判所で永久保存されるべき裁判記録などが廃棄されていた問題で最高裁判所は25日、調査報告書を公表しました。
大分地裁では保存すべき記録が廃棄目録にリストアップされていたということです。
「深く反省をし事件に関係する方を含め国民の皆様にお詫び申し上げる」
最高裁は今回の問題を受け、有識者委員会の意見も踏まえて調査を行いその報告書を25日、公表しました。
県内関係では2000年に旧野津町で起きた当時15歳の少年による一家6人殺傷事件の記録を大分家庭裁判所が廃棄していました。
家裁では保存期間満了前に「永久保存にする必要があるのでは」という話が出たものの、廃棄時期が先だったことなどから後で検討すればよいとなりました。
しかし、その内容が引き継がれず結局、保存の検討を行わなかったということです。
また、大分地裁では永久保存が義務付けられた民事事件6件の記録を廃棄していました。
これについては保存事務を担当する管理職が記録の表紙に「特別保存」であることを記していませんでした。
また、システムへの入力をマニュアル通りに行わなかったため、保存すべき記録が廃棄する目録にリストアップされていたということです。
廃棄された記録の中には、2009年に竹田高校剣道部で部員の工藤剣太さんが熱中症で倒れ亡くなったことを巡る記録も含まれていました。
◆工藤さんの母親の奈美さん
「裁判所もこういうやり方をするのかとすごく残念」
◆工藤さんの父親の英士さん
「復元できるものはしっかり復元してもらいたい。それが今後の裁判だったりそういうものにつながってくる」
最高裁では記録を国立公文書館に移管することを検討するほか、裁判所の態勢の整備などを行っていくことにしてます。
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