「まさか飛行機が近所に…」宇佐市の農地に海保の小型機が不時着 航空事故に認定 

2023年04月18日 18:40更新

18日午前、宇佐市の農地に訓練飛行中だった海上保安庁の小型飛行機が不時着しました。

2人が乗っていましたが命に別条はないということです。

 

 

18日午前10時ごろ、海上保安学校宮城分校北九州航空研修センターに小型飛行機から無線連絡が入りました。

 

「出力が上がらない。これより緊急着陸する」

 

この直後、飛行機は宇佐市の農地に不時着しました。

 

不時着した飛行機の機体は全長およそ8メートル、重さおよそ800キロあるということです。

 

不時着した小型飛行機は午前9時15分に北九州空港を離陸しました。

その後の飛行状況を見ますと、宇佐市から大分県内に入り豊後高田市を経由したあと、再び宇佐市の上空に戻ってきて農地に不時着します。

 

飛行機には40代の教官と20代の研修生の男性2人が乗っていて、研修生が飛行機を操縦する訓練を行っていたということです。

 

2人は腰などを打つ軽傷で豊後高田市内の病院に搬送されています。

 

現場は宇佐市役所からおよそ5キロメートル離れた場所で周辺には住宅が点在しています。

 

◆近くの人

「まさか飛行機が自分らの校区内に落ちるっていうのは想像できないのでかなりびっくりしています」

 

◆不時着する前の飛行機の様子を目撃した人

「びっくりして何が落ちてるのかなという感じ。おかしいなというかあまりに低かったのでこんな低い所飛ぶかなという感じ」

 

一報を受け、宇佐市の是永市長も現地を視察に訪れました。

◆是永修治 宇佐市長

「ここら辺が研修生の練習航路になっているということなので、安全航行の徹底を改めて電話で(海上保安庁の)長官に申し入れをした」

 

宇佐市の上空付近で何らかのトラブルがあったと見られ、国は重大インシデントよりも程度の重い航空事故に認定したことを明らかにしました。

 

現地に調査官を派遣し19日午前から調査を行うということです。

最新のニュース