タイムスリップ体験!最古の映えスポット?弥生時代のテーマパークが大分にあった
視聴者から情報提供 衛星写真のパトロールで見つけた「なんだこれ?」な建造物
テレビ大分に視聴者からこんなメッセージが届きました。
――視聴者の情報提供のメッセージ
「衛星写真で大分県をパトロールしているときに見つけた『なんだこれ?』な施設がいくつかございますので、情報提供させていただきます」
衛星写真で大分県をパトロールしているという視聴者。その時に気になった建物の1つが大分市にある「?」の形をした建物です。周りに写っている車と比べてもかなり大きいことが分かります。
確かに、なんとも気になる建造物。なぜこんな形をしているのか・・・理由を解明するため早速、ディレクターが調査に向かいました。
大分市の「?の建物」 調べてみると手掛けたのは建築界の巨匠
大分市にある「?の建物」。現地に行ってみると・・・
――ディレクター
「これが『?の建物』ですね。『大分富士見カントリー倶楽部』。ここ、ゴルフ場ですね」
実はこの「?の建物」、ゴルフ場のクラブハウスでした。「?」の点の部分は植え込みで表現されています。
そして、建物の中は入り口を抜けると、まずはフロントがあります。そして、階段があり、そこを上ると食堂へ。「?」のカーブから直線にかけてはコースが見渡せる造りになっています。
さらに奥へ向かうと、表彰式などを行うコンペルームがありました。このクラブハウス、一体誰が手掛けたのか、ゴルフ場に聞いてみると・・・
――大分富士見カントリー倶楽部・高田好治 支配人(取材当時)
「こちらのほうに…磯崎先生の建築物と分かります」
指し示したプレートには「磯崎建築」の文字が…そう、「?の建物」は大分市出身の世界的な建築家・磯崎新さんの作品なんです。磯崎さんは2019年に「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した巨匠です。
1974年に建てられたこのクラブハウス、磯崎さんが40代前半の時に設計しました。
なぜ「?」の形 建築家・磯崎新の見解は―
しかし、なぜ「?」の形にデザインしたのでしょうか?手掛かりを求めて、お客さんに聞いてみましたが・・・
――ゴルフ場のお客さん
「ハテナ?初めて見る。富士見の『F』かと思った」
「ちょっと想像つかないね」
また、ゴルフ場に聞いてみましたが・・・
――大分富士見カントリー倶楽部・高田好治 支配人(取材当時)
「ちょっと私たちは分からないですね」
支配人さんも分からないということで、デザインした磯崎さんの事務所に聞いてみると磯崎さんの見解を教えてくれました。
――磯崎新さんの見解
「このクエスチョンマークは…なぜ日本人がそれほど熱心にゴルフをするのか?一種のジョークです」
「なぜ日本人がそれほど熱心にゴルフをするのか…」投げかけられたメッセージの答えは分かりませんが、とりあえず「?」の形の理由は、世界の巨匠による遊び心から生まれたデザインだったことが判明しました!
街中の気になる建造物…あなたも調べてみたら、意外な発見に出会えるかもしれません。
特集の後編では湯の街・別府の「六角形の街路」の謎に迫ります。