「ジェンダー平等」厳しい若者の評価 固定観念を脱却するヒントは

2022年06月05日 12:00更新

国連が定めた「持続可能な開発目標=SDGs」

TOSテレビ大分ではSDGsに関する話題をお伝えしています。  

今回は「ジェンダー平等」について。若者たちに、今の社会をどう感じているのか、聞いてきました。

 

今回、話を聞いたのはAPU立命館アジア太平洋大学の学生団体「Equal APU」のメンバーたち。「性別の枠にとらわれず誰もが自分らしく生きられる社会」をキャッチフレーズに、イベントやSNSで様々な情報を発信しています。

 

 

政治家の男女比など・・日本の「ジェンダー平等」に感じる課題

 

◆TOS御手洗慶子キャスター

「ジェンダー平等ということについて、日本の現状でここが問題だなと思うところはどんなところでしょうか」

 

◆アジア太平洋学部3年 高山萌恵さん

「日本の政治家の男女比や管理職の割合とかで、圧倒的に男性が多い。男性が外に出て働いて、女性が家庭をまかされるという考えがやっぱり根強くあるのかなと思っている」

 

◆アジア太平洋学部2年 西谷心那さん

「アルバイトをしているが、例えばホールとかそういう仕事は女性。こういう仕事は男の人が向いている、女の人は接客とかが向いているという固定観念がやっぱりある」

 

 

若い学生たちの中でも、まだまだジェンダー平等への関心の低さを感じていました。

 

◆学生は

「イコール(の活動を)やっているという話をしても『意識高い感じね』みたいな、そういう意見も聞いたりする。そういう風に思われるのは嫌だと感じる」

 

 

LGBTQについては『その話題自体なくなる世界になってほしい』

 

◆TOS御手洗慶子キャスター

「LGBTQについてはそれぞれどんな風に思われますか」

 

◆国際経営学部3年 神戸美優さん

「本来、その区切りはあまり必要ないかなと思っていて、その人の個性や特性であるものなので、今後はその言葉が消えて、その話題自体がなくなるような世界になって欲しい」

 

◆学生は

「体が男性で心が女性という友達(がいて)、男子トイレ、女子トイレの間にユニセックスがあったり、新しいことを取り入れた方がいいと思う」 

 

今後の社会の在り方については…

 

◆学生は

「小さいころから男らしさや女らしさを押し付けられるというか、それが当たり前にある感じがする」

「ジェンダーということに対して、学ぶ機会が小学校とか小さい頃からあったらいい」

 

「ジェンダー平等が進んでいる国は、自分から(意思を)主張するような人が主張しやすい国が多いと思うので、そういうところから変えていけたらいい」

 

 

女性の社会復帰や産前産後をサポートする取り組みも

 

一方、女性の社会復帰や産前産後をサポートする取り組みが少しずつ広がりを見せています。

こちらは、ことし4月に大分市にオープンした保育施設。

退院後すぐの新生児を含む1歳までの子どもを預けることができますが、この時期の子供を預かる施設は県内でも珍しいと言います。

 

 

◆産前産後ケアサロンtiti 竹上智香さん

「(新生児を預けられるのは)大分市ではないかなと思うので、新生児期で子育てを1人で頑張っているお母さんたちの少しでもサポートができたらなという思いでいる」

 

オープンさせたのは保育士や看護師の資格を持つ、助産師の竹上智香さんです。

1時間から利用が可能で、母親たちの生活のバックアップや息抜きにも繋がればと話しています。

 

◆利用者は

「1時間とかでも預かってくれるなら凄くありがたいと思う」

 

◆産前産後ケアサロンtiti 竹上智香さん

「仕事と家庭と子育てと両立して、女性が社会で活躍できるように私自身もサポートさせてもらいたいと思う」

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