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日本の「男女格差度合い」は世界でも最低レベル
156ヵ国中『120位』
これは世界経済フォーラムが毎年発表する "男女格差度合い" を示す指数で、昨年度2021年は日本は世界156ヵ国中のうち120位、先進国の中では最下位という結果になりました。
この「ジェンダー平等」は2030年の世界共通の目標であるSDGsの項目の1つでもあります。今回、TOSテレビ大分では「ジェンダー」テーマに、APU立命館アジア太平洋大学の現役学生の皆さんと語り合いました。
ーー「ジェンダー平等」の日本の現状について、ここが問題だなと思うところは?
◆アジア太平洋学部3年 高山萌恵さん
日本の政治家の男女比や管理職の割合とかで圧倒的に男性が多い。男性が外に出て働いて、女性が家庭をまかされるという考えがやっぱり根強くあるのかなと思っている。
◆アジア太平洋学部2年 西谷心那さん
アルバイトをしているが、例えばホールとかそういう仕事は女性。こういう仕事は男の人が向いている、女の人は接客とかが向いているという固定観念がやっぱりある。
◆国際経営学部3年 神戸美優さん
小さいころから男らしさや女らしさを押し付けられるというか、それが当たり前になっている感じがする
"ジェンダー平等" 昔よりはましでも…『意識高いね』の意見も
また、自身の幼少期と現状を比較して…
◆国際経営学部3年 神戸美優さん
幼少期の時よりは結構、ジェンダー平等についての理解は深まってきて、薄れているかなと思うけど、やっぱりまだ男性でメイクをしている人とか、ちょっと可愛らしい色を付けていたら何か言われてしまったりとか、その逆もしかりで。
ジェンダー平等は昔よりはましになってきたとは思うけど、社会の根底にはその意識がまだあるのかなと思う。
◆アジア太平洋学部3年 高山萌恵さん
「イコール※」の活動をやっているという話をしても『意識高い感じね』みたいな意見も聞いたりする。特別なことをやっていなくて、ただ自分が興味があって学びたいと思っているだけなのに、そういう風に思われるのは嫌だと感じる。
(※学生団体名 「性別の枠にとらわれず誰もが自分らしく生きられる社会」をキャッチフレーズに、SNSなどで情報発信に取り組んでいる)
LGBTQ…その話題自体がなくなる世界になってほしい
ーー「LGBTQ」については、それぞれどんな風に思っている?
◆国際経営学部3年 神戸美優さん
本来、その区切りはあまり必要ないかなと思っていて。その人の個性や特性であるものなので、今後はその言葉が消えて、その話題自体がなくなるような世界になって欲しい。
◆アジア太平洋学部3年 高山萌恵さん
体が男性で心が女性という友達がいて。男子トイレ、女子トイレの間にユニセックスがあったり、新しいことを取り入れた方がいいと思う。
『女性の社会進出』言葉の広がりよりも先に制度面の整備を
ーー女性の社会進出について、女性管理職がまだまだ(日本は)少ないというデータがあるが、それについてはどう思うか?
◆国際経営学部3年 神戸美優さん
日本は女性の社会進出という言葉だけが広まっていて、具体的な設備や体制が整っていないなと思っている。政府や自治体とかで女性の社会進出を広めるよりも先に制度を整えることが大事だと思う。
◆アジア太平洋学部2年 西谷心那さん
女性が管理職を任せられない理由は結婚や出産して育児とかがあるから、のちのち仕事に支障が出るというのがあると思うけど、国がそういう制度とか保障をちゃんとしていかないと増えていかないと思うし、それに対して女性が全員が一緒になって声を挙げることが大切だと思う。そういうことが言える社会作りも大切なのかなと。
今後は「ジェンダーを学ぶ機会が当たり前にあれば」
ーー今後、どういう社会になっていけば良いと思うか?
◆国際経営学部3年 神戸美優さん
フェミニズムという言葉自体が悪いものとして広まっている印象を受けて、問題を問題視されていないという部分が日本にはあるなと思っていて。ジェンダーを学ぶことが当たり前になればもう少しみんなの社会に対する意識は変わってくるのかなと思う。
◆アジア太平洋学部3年 高山萌恵さん
ジェンダーということに対して、学ぶ機会が小学校とか小さい頃からあったいい。あと堅苦しいものと思うと敬遠されちゃうかもしれないから、私達みたいに活動している人が増えたりとかインフルエンサーとかが積極的に発信していったらいいのかなと思う。
◆アジア太平洋学部2年 西谷心那さん
ジェンダー平等が進んでいる国は自分から(意思を)主張するような人が主張しやすい国が多いと思うのでそういうところから変えていけたらいい。