127グラムから全国民分のワクチン 大分大学が臨床試験開始

2021年10月12日 19:00更新
大分大学などが12日、新型コロナの国産ワクチンの実用化に向けて臨床試験を始めたと発表した。
 
ーー大分大学医学部 上村尚人教授
「自己増殖型RNAワクチンの第1相試験を開始し本日、その初回投与が行われました」
 
大分大学医学部で12日から臨床試験が始まったのは「VLPセラピュ―ティクス・ジャパン」という東京の企業が製造した国産ワクチンで、会社の代表が大分大学と共に会見に臨んだ。
 
このワクチンはこれまでの新型コロナのワクチンと違い、体内で増殖する性質がある。
そのため少ない量で充分な抗体が作られるといい、127グラムで日本の全人口分を賄えるという。
 
この性質のワクチンの臨床試験は国内で初めてで、12日、新型コロナワクチンを接種していない被験者2人に投与された。
 
現時点で安全性に問題は確認されていないという。
 
大分大学などでは2021年中に20歳から65歳までの男女あわせて45人に、このワクチンを2回投与する予定。
有効性や副反応などを検証し2022年の実用化を目指すとしている。

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