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【2021年4月取材】
日田市は林業が盛んで、家具もつくられている。
日田ブランドの家具の知名度を上げたいと活動するグループを取材した。
1枚の木材から作られた存在感のあるテーブルに…
落ち着きのあるデザインのソファ。
――TOS藤田早織記者
「手触りもすべすべしていてとても気持ちがいい。実はこちらのショールームにある家具、全て日田の家具メーカーがつくっている」
杉の産地として知られる日田市。
林業の歴史は約500年続くとされ、木材を筏に載せて国内有数の家具の産地福岡県の大川市などに届けていたそうだ。
日田市内では家具の生産も盛んで、こちらの会社では、国内やヨーロッパの一流家具メーカーなどから発注を受け、家具をつくっているということだ。
しかし、日田市の家具の生産には課題も。
――日東木工 河津啓治さん
「なかなか自社商品を出したり看板を表に出すという商売はほとんど今でも少ない。それを少し表に出していかなければ、日田のブランドというのが全然無名になってしまう。夢とすれば、家具と言えば日田だと(言われるようになりたい)」
日田家具の知名度アップを目的に立ち上がったのが地元家具メーカーの若手経営者などで作るその名も「日田家具衆」。
メンバーは10人いて、工場見学を始めたり家具の絵本をつくったりと様々な活動をしている。
――日田家具衆 ベストリビング 中村広樹さん
「イスやテーブルを脚物(家具)と言う。日田市は脚物の産地」
今年度は県立芸術文化短期大学などと共に、日田杉の利活用に向けたプロジェクトを始めた。
太すぎて需要の少ない直径30センチ以上の木材を使って作る家具を学生にデザインしてもらおうというのだ。
――県立芸術文化短期大学の学生は
「(スギは)結構身近にある木の種類だと思うが、知らなかったことが思いのほか結構あった」
「すごく勉強になった。シンプルで曲線を使った形(のデザイン)にしようかな」
日田家具衆のメンバーは大きな夢を描いている。
――日田家具衆 ベストリビング 中村広樹さん
「この地(日田)にモノづくり学校を作りたい。日本全国からソファ作りに日田に行くという人が集まってほしいという思いが一番最初にあったが、去年くらいから現実にそういう人が増え始めた」
モノづくりへの思いが詰まった日田の家具。手に取ってみてはいかがだろうか。