佐賀関火災11か月 関あじ・関さば漁で使う漁具販売を再開 漁師「ほっとする、よくここまで復活した」

2026年10月16日 18:30更新

大分県大分市佐賀関で発生した大規模な火災から10月18日で11か月です。

 

 

火災後、製造ができなくなっていた関あじ・関さば漁などで使う釣り針の販売が今週から再開しました。

 

 

復活を待ち望んでいた漁師の思いを取材しました。

 

 

 

あの日から11か月。まもなく1年が経とうとしている佐賀関の漁港です。

 

 

早朝からこの港を出発し漁に向かう男性が。

 

 

漁師の永倉和久さん39歳。

 

 

佐賀関の特産、関あじ・関さばを狙います。

 

 

◆漁師 永倉和久さん

 

「木崎のおっちゃん特製の八潮さんの針と重りを使う」

 

 

永倉さんが使っていた釣り針や重りは地元で長年、漁の道具を製造していた八潮工業が販売していたものです。

 

 

 

 

 

元社長の木崎章二さんが1人で切り盛りしていましたが2025年11月の大規模火災で工場は全焼し廃業を余儀なくされました。しかし…

 

 

◆TOS甲斐菜々子記者

 

「火災で作ることができなくなっていたこちらの釣り針、製造が再開され今週から漁協での販売が始まりました」

 

 

漁師たちから復活を望む声が多く上がったことから県漁協佐賀関支店が倉庫だった場所を改修し、木崎さんの協力を得て漁具の製造に取り組んできました。

 

 

そして、重りは10月、釣り針は今週、販売が再開されました。

 

 

針の付け根には金属のスズが付けられてて疑似餌を巻き付けやすく佐賀関の激しい潮流でもずれにくい形をしてます。

 

 

◆佐賀関の漁師 永倉和久さん

 

「重りは2週間くらい前に買って針はきのう、サメの腸を巻き付けて疑似餌にしたもの。これを木崎のおっちゃんの針につけて釣ってみようと思う」

 

 

兵庫県出身の永倉さんは12年前、一本釣りの漁師に憧れ、移住してきましたが火災で自宅が全焼。漁具もほとんどが燃えてしまい、漁師仲間から分けてもらったものなどを使ってなんとか漁を続けてきました。

 

 

◆佐賀関の漁師 永倉和久さん

 

「食った。食った。サバっぽい。おお!でっけー」

 

 

復活した漁具を使って次々と、関あじ、関さばを釣りあげる永倉さん。

 

 

自然と笑みもこぼれます。

 

 

 

 

 

◆佐賀関の漁師 永倉和久さん

 

「いままでと変わらない掛かりいいし。良かったなあとほっとする感じ、本当によくここまで復活したなと思う」

 

 

火災後、一時は佐賀関を離れることも考えたという永倉さんですが、家族や仲間に支えられ、今は佐賀関で漁師として生きていくと心に決めています。

 

◆佐賀関の漁師 永倉和久さん

 

「せっかく(漁の)担い手として呼んでもらって住まわしてもらっている僕にとっての九州のふるさとはここだからずっと続けていこうと思う」

 

 

火災から11か月。漁師を支えてきた漁具の復活は復興を目指す港町の確かな希望となっています。

 

 

最新のニュース