ようやく全体の鎮火発表 発生から17日目で…大分市大規模火災 避難者は「やっと安心」「不安が大きい」

2025年12月04日 18:15更新

ようやく鎮火です。

 

 

大分県大分市佐賀関で起きた大規模火災は発生から17日目の4日全体の鎮火が発表されました。

 

 

被災者からも安堵の声が聞かれました。

 

 

◆大分市足立信也市長

 

「本日12月4日の14時をもって全体の鎮火を宣言したい。様々な方に鎮火に向けて努力いただいた御礼を申し上げたいありがとうございました」

 

 

この火事は11月18日に大分市佐賀関で発生し180棟以上が燃え、1人が亡くなりました。

 

 

半島側の住宅街などについては11月28日に鎮火したと市が発表していましたが、離島に熱源が確認されていて、全体の鎮火には至っていませんでした。

 

 

そうした中、4日午後開かれた市の対策本部会議。

 

 

離島の火が完全に消し止められたとして発生から17日目で全体の鎮火が発表されました。

 

 

◆TOS刀祢優月記者

 

「火災発生から17日目を迎えようやく鎮火が発表されました。立ち入り禁止エリアの中では住宅の状態を確認する人の姿がみられます」

 

 

 

鎮火の発表を受けて避難している人たちは。

 

 

◆避難者

 

「うれしいと言えばうれしい。完全に鎮火してやっと安心するという感じ」

 

 

◆避難者

 

「やっぱり不安の方が大きい。みんなと一緒にいたいという説明会の時にも意見が出た」

 

 

「また元のようにきちんと生活、自立出来るようになっていくといい」

 

 

 

4日午後4時時点も55世帯78人が避難生活を続けていて、3日からは2次避難所や民間のアパートへの入居を希望する人の受け付けが始まっています。

 

 

市は今後の佐賀関の町の復興について…

 

 

◆足立信也市長

 

「じっくり、1、2年かけて今後どうしていくかという話し合いをしていかなくてはいけない。その間は出来るだけ公営住宅民間アパートに移っていただいて今よりも生活しやすい環境に移っていただきたい」

 

 

市は5日、市営住宅への入居について被災者に向けた説明会を行う予定です。

 

 

 

 

一方、住宅を失った人たちの中には生活の再建に向けて一歩を踏み出すことを決めた人も。

 

2次避難所となっているJX金属佐賀関製錬所の独身寮では被災者を一時的に受け入れるために25の部屋が確保されています。4日の午前10時時点で70代の女性1人が入居を希望しているということです。

 

 

◆入居を希望する女性

 

「2次避難で自分のプライバシーが守れるところを選んだ。そしてその後は期間があるので子供たちと検討中。(佐賀関に)いろいろな思い出もあるので、寮を選んだ」

 

 

ようやく全体の鎮火が発表された佐賀関。住み慣れた我が家を失った被災者に対し、生活再建に向けた支援が引き続き求められています。

 

 

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