白菜やキャベツは2倍に…冬野菜値上がりに 客「目が点になる」市場関係者「非常に心を痛めている」大分

2024年12月11日 12:00更新

鍋料理が一層おいしく感じる冬。白ネギやハクサイなどの需要も高まりますが、こうした冬の野菜は全体的に値上がりしているということです。状況を取材しました。

 

 

 

県産ブランド「大分白ねぎ」旬入り

 

大分県大分市の公設地方卸売市場で、10日朝行われたのは県産ブランド「大分白ねぎ」の旬入り宣言式です。

 

白ネギの県内の生産量は西日本一を誇り、基準を満たしたものが「大分白ねぎ」のブランド名で出荷されています。

 

 

鍋料理などで冬に需要が高まるのに合わせ、毎年この時期に旬入りが宣言されています。10日は「大分白ねぎ」のスープも関係者にふるまわれました。

 

 

◆大分白ねぎ連絡協議会 和泉陣会長

 

「特に火を通すことでネギは非常に甘くなるので温かい料理で皆さんに食べていただきたい」

 

 

この「大分白ねぎ」、例年通りの甘い味わいに仕上がっているということですが、2024年は猛暑の影響で生産量の落ち込みがみられるということです。

 

 

式のあと行われた競りでは1キロあたり536円で取引され、2023年の同じ時期より8割ほど高値となりました。

 

 

 

 

 

白菜やキャベツは2倍に「すごく驚いている。目が点になる」

 

こうした白ネギを始め、ハクサイなどの冬の野菜は鍋料理などで需要が高まります。しかし…

 

 

◆客

 

「野菜が高くてすごく驚いている。目が点になるくらい、飛び出しそうな感じ」

 

 

◆丸果大分大同青果 岩尾嘉臣野菜部長

 

「私も市場に入って長いが、こういう状況は初めて。買いやすい値段で売っているような野菜がない状況で、非常に心を痛めている」

 

 

野菜の価格は今、全体的に値上がりしているといいます。

 

 

市場での取り引き価格は、2023年の同じ時期と比べて、ハクサイやキャベツは2倍ほど、ダイコンは1.5倍ほど高くなっているということです。

 

 

 

 

 

裏年や猛暑の影響で 柚子の収穫量落ち込む

 

要因には猛暑の影響が…

 

 

残暑も長引いたことで、野菜の生育が遅れ、品不足になっているということです。

 

 

◆丸果大分大同青果 岩尾嘉臣野菜部長

 

「生育が遅れているというものあるが、 非常に年内数量的には厳しいのかなという気はしている」

 

 

 

ほかにも、収穫量の減少は鍋のお供としてもお馴染みのユズも…

 

 

◆JAおおいた日田柚子部会石井一彦部会長

 

「大体昨年の7割、よくないところは半分とかいう状況」

 

 

ユズの生産が盛んな日田市です。

 

 

2024は裏年だったことに加え、猛暑の影響も受け、収穫量が落ち込んでいるといいます。

 

 

JA全農おおいたによりますと、日田産のユズの取引価格は2023年のおよそ1.25倍に値上がりし、1キロあたり160円ほどだということです。

 

 

冬の食卓にも影響を与えている猛暑。

 

 

全般的に高値傾向はまだ続きそうだということで、家計にとっては寒い状況となりそうです。

 

 

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