時速194キロ事故 危険運転認めた判決に遺族は「認められたのは大きなことだが量刑は軽い」大分

2024年11月28日 18:30更新

2021年に大分県大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判で、大分地裁は「危険運転は認められる」として被告の男に懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

この事故は2021年2月、大分市大在の県道交差点で小柳憲さんが車で右折しようとしたところ時速194キロの車と衝突し亡くなったものです。当初、大分地検は当時19歳だった被告の男を過失運転致死罪で起訴しましたが遺族の署名活動のあと、危険運転致死罪に起訴内容を変更し、裁判員裁判が開かれることになりました。

最大の争点は時速194キロの車による事故に「危険運転致死罪」が適用されるかどうかでした。

この判決に被害者の遺族は―

◆小柳憲さんの遺族姉・長文恵さん

「危険運転致死罪で認められる判決になったことはとても大きなこと。ただ、量刑については軽い。自分の中では8年と聞いた時に、その後の裁判長の話は全く耳に入らない思いがして」

「今後、少し考える時間が必要な気がする判決でした」

また、被告の男や「危険運転」の適用のハードルが高い現状については。

◆小柳憲さんの遺族姉・長文恵さん

「弟の命を奪った事実だけは、なくなることはないので、一生十字架を背負って生きていってもらいたい」

「大分の問題だけではなくて全国の交通事故、高速度類型の交通事故にも引き継がれてていくことだと思うので、そういった意味ではこれからもずっと続くことと思っている」

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