「土地売却しない」日出町が別府ムスリム教会に伝える 新町長が方針転換 イスラム土葬墓地問題 大分

2024年10月18日 13:00更新

大分県にある別府ムスリム教会が日出町の町有地で整備を計画しているイスラム教徒向けの土葬墓地について17日夜、安部町長が就任してから初めて教会側と面会し、土地を売却しない意向を直接伝えました。

◆別府ムスリム教会 カーン・ムハマド・タヒル・アバス代表「私たちはすぐお墓をつくらないといけない。お墓は諦められないと思う」

この問題は別府ムスリム教会が日出町南畑の町有地に整備を計画しているイスラム教徒向けの土葬墓地を巡るものです。町は土葬墓地の整備が条例に適合するとして、土地の売却に向けた手続きを進めていました。しかし、2024年8月の町長選で計画の中止を訴えていた前町議会議員の安部徹也氏が初当選。安部町長は現在手続きを停止しています

こうした中、安部町長は17日夜、就任してから初めて教会側と面会。計画の中止を求める民意が選挙で示されたなどとして、土地の売却をしない意向を直接伝えたということです。その上で、この問題は「町だけでなく国レベルで解決すべき」という認識を示し、土葬墓地整備を国に働きかけていくことを約束したということです。

◆日出町 安部町長「町民が町有地を売らないでくれというのであれば、私は町の代表として町有地を売却するのは難しいのではないかという話をした。しっかりと日出町の考えを理解してもらえるように話していくしかない」

◆別府ムスリム教会 カーン・ムハマド・タヒル・アバス代表「それ(国への働きかけ)が出来れば本当に私たちもそこまでは良いことじゃないかと思う。私たち今すごく困っているのでそれはつくらないといけない」

町と教会は今後も協議を続けていくとしています。

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