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大分県大分市の小学校の児童が同級生などからの暴力や悪口を苦に転校した「いじめの重大事態」についての調査報告書が17日、公表されました。
「不適当な対応や見落としがあった」と学校側の問題点を指摘しています。
大分市の小学校に通っていた児童は3年生だった2022年から2023年2月にかけて同じクラスの児童などから暴力や悪口などのいじめを受け、急性ストレス反応などと診断。市外の小学校へ転校しました。
大分市教委は2023年3月、「いじめの重大事態」と認定し、第三者委員会が調査を行っていました。
その結果が17日公表されました。調査報告書によりますと、被害者側の児童は1年生のときにも同じ加害者の児童の1人からいじめられ、当時、謝罪を受けていました。しかし、進級時に学校内ではいじめの情報の引き継ぎは行われず、その後、2人は3年生で再び同じクラスになったということです。
また、本来すぐに行うべき市教委への報告も大幅に遅れたことなど問題点を指摘。
学校側の対応について、第三者委員会は「不適当な対応や見落としがあった」とし、児童の情報の一元管理や基本方針に沿った対応を行うよう提言しています。
市教委は「報告書を真摯に受け止めて学校への指導を徹底する」とし、今月9日に市内すべての小・中学校などに通知を出したということです。