親子2代で65年‥40年務めた姫島村長が語った引退表明直後の心境「新しい風を」【大分】

2024年06月27日 19:45更新

現在10期目の大分県姫島村の藤本昭夫村長が27日、今期限りで引退する意向を表明しました。

大分県の北東部、周防灘に浮かぶ人口1600人ほどの姫島村。
27日、藤本村長が議会の開会直前に表明したのは今期限りでの引退の意向でした。1984年に初当選し、現在10期目の藤本昭夫村長。8期までは無投票当選でした。
2016年と2020年には選挙戦が行われましたが、いずれも新人を破って当選しています。


 

在任期間は2番目に長い

 

村長を務めること40年。

在任中の市町村長の中では山梨県早川町の辻町長に次ぐ、2番目の長さです。任期満了は2024年11月25日です。


 

「感謝の気持ちでいっぱい」

 

TOSは27日、引退表明直後の藤本村長にインタビューをしました。

ーー今回発表した理由は
「やっぱり長年勤めてきて年ですから、もうそろそろ引き時だということ。体の調子も若い時みたいじゃない。ここは40年やったわけですから、やっぱり新しい風も必要ということで、そういう判断で決断しました」

ーー今の気持ちは
「やっぱりこういう小さいところですから、いろんな国や県、みなさんに助けられてここまで来たわけです。もう本当に感謝の気持ちでいっぱい」


 

親子2代で65年

 

ーー前村長の父親と合わせると長い期間、村のトップだったが
「父親が25年。65年間、親子でやらせてもらった」

ーー40年間、とくに印象に残っていることは
「やってきたことはみんな思い出なので特にというのはないですね。やっぱりみなさんからいろいろ助けられて、自分の一人の力では、なかなかできませんのでみんな思い出ですね」

ーーなぜこのタイミングでの引退
「前回の選挙(2020年)の時もいろいろな意見が出た。後継者がいたら身を引くという気持ちは持っていたが、なかなかそういうのが・・。このままずっと自分がしないとというのは無理ですからね。やっぱり決断しないと。10期ですからね。そして体もだんだん衰えていくということで決断した」

後任には新しい風を

 

ーー後任の村長に期待することは
「後継者が僕の路線をそのまま踏襲するというのはこれはちょっとね。それならなんで変わるのかという話。当然路線はある程度引き継いでくれながら、新しい風邪を吹き込むというのが後継者に望むこと。今まで通り路線を継ぎながら新しいことに取り組んでいく、これが1番ですね」

ーー残り5か月だがどのように取り組んでいくか
「いろんな懸案事項もありますからね。僕の代で片づけないといけないものはあるでしょうし。最後の仕上げといったらおかしいが、自分のことは5か月間でしておかなければならないと思っている。ちゃんと最後に懸案事項をできるだけ解決したい。
ただ、次の人がどう考えていくかというのは、僕が打ち出してそれを踏襲というのは、新しい風にならないので、僕の意見も出しながらちゃんと次の人に考えてもらう。今までの国や県との協力支援してもらった、そういう関係はやっぱ続けていかないと 。
その辺はちゃんと僕も後継者には伝えて言う」

みなさんに感謝

 

ーー村民、県民に伝えたいことは
「みなさんからいろんな面で激励とかご支援とかもらいましたので、本当に感謝しています。ありがとうございました。」

ーー長い間お疲れ様でした
「ありがとうございました」

姫島村の村長選挙はことし秋に行われる予定です。

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