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野菜の高騰が続いています。
葉物野菜、特にキャベツの価格が2倍近くの高値になる中、大分県大分市のスーパーでは買い控えを解消しようという取り組みが始まりました。
◆TOS 田辺智彦記者
「大分市内のこちらのスーパーで は野菜をお得に購入できるコーナーがきょうから設置されています」
4月の長雨による日照不足などで出荷量が減り値上がりしている野菜。
特に葉物野菜が高騰していて大分市のこちらの店ではキャベツが2023年の同じ時期と比べ2倍近い高値に。
店では4月から5月中旬にかけて野菜の売り上げが1割ほど減っていて、その対策として23日から特設コーナーを設置しました。
キャベツのほかレタスやタマネギなど15品目を先週よりも最大3割引きで購入出来るということです。
先週198円で販売していたキャベツは170円に。レタスは258円が192円に値引きされています。
◆客
「(最近)高いと思う。一玉300円とかキャベツなんかが」
「全て(価格が)上がってる。合計金額が全然違うから助かる」
◆イオンパークプレイス大分店 桃坂剛司さん
「先週末と比べてお安くなってい るので一点でも多くお客様に商品を購入して頂けたら」
この取り組みは県内のイオンとマックスバリュで26日まで開催されています。
野菜の高騰について市場関係者は次のように指摘します。
◆丸果大分大同青果 岩尾嘉臣野菜部長
「(本来は)この時期が1番量的にも多いが、ことしは全く逆で4月の後半から現在にかけて量的に非常に少ないというのが現状。本当の適正価格というのは6月の中旬以降になるのでは」
みなさんも野菜を買う時に「近ごろ高いなぁ」と感じていませんか。
実際どのくらい高くなっているのでしょうか。
青果の卸売りを行う丸果大分大同青果に聞きました。
5月に入ってから23日までの取引価格は、例年並みだった前の年と比べてキャベツでおよそ3倍、ブロッコリーがおよそ2倍レタスとニンジンが1.5倍近く高騰しているんです。
この原因について野菜部の岩尾部長によりますと、3月と4月は長雨のほか、気温が上がらなかったため生育が遅れたということです。
出荷量はキャベツ、ブロッコリーで前の年と比べて3割ほど減ったということです。
東日本の寒冷地からの出荷が始まる6月中旬ごろまで高値は続く見込みということで、もうしばらくの辛抱が必要となりそうです。