谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
大分県日出町の80代の理容師の夫婦。2人は障害者施設で利用者の髪を切るサービスを60年近く続けていて、2024年春、褒章を受章しました。
支援を続ける2人の思いを取材しました。
◆緑綬褒章を受章下郡勝子さん
「感無量。いままでしてきた分ご褒美をくれた」
◆緑綬褒章を受章下郡冨士光さん
「夫婦で体が続く限り頑張ろうと思っている」
理容師の下郡冨士光さんと妻の勝子さんです。2024年春、社会奉仕活動に長年取り組んできた人などに贈られる緑綬褒章を受章しました。
今回、評価されたのは障害者施設に出向いて、通常の料金の半額で利用者の髪を切るサービスを続けてきたことでした。
2人は普段、日出町で理髪店を営んでいます。
店の創業は2024年で75年。2人の苗字は「下郡」ですが、店名は「タカハシ」です。
「高橋」は勝子さんの旧姓で、店はもともと勝子さんの父親が経営していました。
しかし、その父親がけがで寝たきりとなり、県外で暮らしていた2人が店の経営を引き継ぎ、介護も続けてきました。
◆タカハシ理髪店下郡冨士光さん
「障害者の家族は大変な苦労をしているんだなと。少しでも自分たちも(障害者施設)そういうところに行って助けると言ったらおおげさだが、できるのではと思って」
「介護の大変さを知っている自分たちだからできる支援を」
そんな思いで、60年近く障害者施設に出向き、体を自由に動かせない人たちなどのカットを続けています。
80歳を超えた2人にとっては体力面の厳しさはあるものの、施設の人たちの笑顔や感謝の言葉が原動力になっています。
◆カットをしてもらった人は…
「気持ち良かった。髪が伸びていたが髪を切ってくれてさっぱりして気持ちよくなった」
◆太陽の家 ゆうわ神鳥澄男 施設長
「利用者もこの時間は楽しみにしているので、まだまだ利用者の髪を整えてもらえたらと思う」
献身的な活動を続ける2人に、この日、サプライズが。利用者から褒章の受章をお祝いする花束が手渡されました。
◆下郡冨士光さん
「出る言葉が無くなった。本当感謝です」
◆下郡勝子さん
「感謝しきれない。ありがとう」
「また一生懸命頑張りたい」
喜んでくれる人たちの存在がまだまだ2人を支援へと向かわせます。