1300年続く国東半島の“修正鬼会” 伝統守りたいと若手も増えてまもなく4年ぶりの通常開催 大分

2024年02月02日 18:40更新

大分県の国東半島では、鬼が登場する伝統の火祭り「修正鬼会」が、長年受け継がれています。

今月、4年ぶりに通常開催される祭りの準備の様子を取材しました。

1300年以上続くとされる国東半島・六郷満山の伝統行事で、国指定の重要無形民俗文化財「修正鬼会」。

国東市と豊後高田市で行われていて、豊後高田市の天念寺ではコロナ禍を乗り越え、今月4年ぶりに通常開催されます。

この伝統行事を守ってきたのが、長岩屋地区の住民です。

1月末は、たいまつに必要な竹やフジカズラを取りに地元の山に入りました。

たいまつは毎年手作りで、細長く割った竹をフジカズラで結び合わせます。

後継者不足が課題となっていますが「地域の伝統を守りたい」と、参加する若い世代もいて頼もしく感じているといいます。

◆参加者は…

「積極的に若い人が来て教えてくれと言ってくるので、うれしいよ」

◆TOS梅田雄一郎記者

「こちらの施設、廊下にまで軽やかな音色が聞こえてきます。部屋の中を見てみますと、子どもたちが本番に向けて一生懸命練習に励んでいます」

お囃子を奏でる「楽師」を務めるのは、市内の小中一貫校・戴星学園の子供9人です。

少子化の影響で、10年ほど前から学園の有志が協力しています。

ことしは久しぶりに多くの観客が見込まれるため、みんな気合を入れて練習に励んでいるそうです。

Q:なぜ今回、立候補した?

◆子供は…

「豊後高田市の行事に参加してみたいと思ったから」

「リズムよく叩くところが楽しい。難しいところはあるけど、覚えながらちゃんと本番までいきたい」

◆長岩屋修正鬼会保存会・清末恒昌会長

「伝統のある修正鬼会を実際に体験してもらって。外で見るのと、また違った雰囲気を体験して、今後に生かしてほしい」

伝統の火を絶やさずつないでいく。

4年ぶりの通常開催となる天念寺の修正鬼会は今月16日に行われます。

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