海の通報「118番」99%が正しく利用されず… 「間違い電話」認知度が課題に 大分

2024年01月18日 20:30更新

1月18日は「118番の日」です。
海上で「もしも」が起きた場合の緊急通報先として、海上保安庁が2000年に開設した番号です。
しかしながら、全通報のうち99%が間違い電話などの「有効でない通報」で、認知度が課題となっています。

去年、当時小学2年生の男の子が別府湾で潮に流された母親たちを助けるため110番や118番に通報。大分海上保安部がGPSでボートの位置を把握し無事、救助に結び付きました。

海での事故などを通報する緊急番号「118番」。

ーー大分海上保安部 田中裕管理課長
「118番かけた場所の位置情報も運用司令センターで表示されるので、すぐに現場に駆けつけることができる」

しかし、警察の「110番」、消防の「119番」と比べて「認知度」に大きな課題が・・

去年、全国で118番の通報は53万1814件ありましたが、そのうちおよそ99%の52万6740件が「有効でない通報」でした。
有効でない通報の中身としては、「間違い電話」や「いたずら電話」などのこと。

海上保安部は、警察の110番や消防の119番と混同や押し間違いが多いのではないかと話します。


 

こういった中、海上保安部では積極的に周知の活動を行っています。
今月14日には、大分市の水族館で潜水士が水槽でパフォーマンスをするなどして「118番」をPR。
職員がチラシを配布する際に、70人に対して認知度の調査を行ったところ「知っている」と答えた人は26%にとどまりました。

ーー大分海上保安部 田中裕管理課長
「海上保安庁と言えば118番というくらい認知度を上げたいと思うので、今後も積極的に周知活動を行っていきたい」

海上保安部では周知とともに適切な利用を促したいとしています。

【118番】
2000年に運用が開始された緊急通報番号。
海上保安部は海での事件・事故のほか、不審な船などを目撃した際などに連絡してほしいとしています。

 

最新のニュース