ラグビー・九州電力キューデンヴォルテクスが大分市で合宿
「ことしにかける」と題して2024年の活躍が期待されるアスリートなどを紹介します。
今回は男子ハンドボールで、ことしのパリオリンピックへの出場が期待される大分県大分市出身の渡部仁選手です。
2021年に開かれた東京オリンピック。
男子ハンドボール日本代表は開催国枠で33年ぶりのオリンピック出場を果たしました。
日の丸を背負って戦った1人が大分市出身の渡部仁選手です。
実業団のトヨタ車体所属、183センチのサウスポーは全試合スタメンで出場しました。
豪快なシュートなどでチームに貢献し並み居る強豪を相手に辛くも1勝を挙げました。
大会後、古里に帰省した際にはパリオリンピックを見据えてこんな話をしていました。
――渡部仁選手
「次(パリ五輪)は自力で切符をつかんで堂々と(日本の)ハンドはもうオリンピックに出場できるだけの実力を持っていて世界と対等に戦っているという姿を見せられたらいいと思う」
その言葉を渡部選手は見事、実現させます。
去年10月、日本代表はパリオリンピック出場がかかったアジア予選で優勝を飾り、ソウル大会以来36年ぶりに自力でオリンピックへの切符をつかんだのです。
――渡部仁選手
「頭が真っ白になりながらうれしい!うれしい!うれしい!という感じだった。まさか自分がこんな大きいことを成し遂げる一員になれるとはというのが正直な感想」
今月のアジア選手権を前に日本代表は年末年始、強化合宿を行いました。
激しく迫力ある攻防で“空中の格闘技”とも呼ばれるハンドボール。
今月で34歳になる渡部選手ですがトレーニングで鍛え上げた強靭なフィジカルを武器に2012年から日本代表として活躍し続けています。
そんな偉大な先輩の活躍に母校の後輩たちも大きな期待を寄せていました。
――大谷俊介主将
「ものすごく誇らしいというか自分もそうなれたらと思う」
――園寛太選手
「小学校の頃からプレーを参考にしているのでぜひ1度会ってみたい」
オリンピック出場メンバーはこれからとなるため、渡部選手は最大限のアピールをしたいと意気込みます。
――渡部仁選手
「前回東京オリンピックで悔しいを思いをしたので、その思いを晴らすのは同じオリンピックの舞台でというのは東京オリンピックが終わった時からずっと言っていた。若手の壁になって自分のポジションを確立していきたい」
再び、あの夢の舞台へ。
最後のオリンピックと捉えて挑む渡部選手、ベテランの大活躍に期待です。