公立として九州初の「不登校特例校」玖珠町に来年4月開校 「探求」「野遊び」など独自の教科も 

2023年12月06日 18:40更新

県内では昨年度、不登校の小中学生の数が過去最多となりました。
こうした中、来年4月に玖珠町に不登校の子供たちにあわせた小中一貫校が開設されることが6日、決まりました。

6日に開かれた玖珠町の町議会。
新たに設置する学校の条例案が全会一致で可決されました。

ーーTOS佐野格記者
「玖珠町ではこちらの施設を活用して、来年4月に不登校の子供たちに合わせた学校を開校する予定です」

新たに設置される学校の名前は「学びの多様化学校」。
不登校の子供たちが通える小中一貫校で、こうした「不登校特例校」は公立としては九州で初めてです。

ーー玖珠町教委 梶原敏明教育長
「休んでいる子供たちが4月からわくわくするような、行ってみたいなという学校を作っていきたい」

背景に不登校の子供の増加…独自の3教科新設

 

背景には、不登校の子供の増加があります。
県内の不登校の小中学生は年々増加していて、昨年度は2703人と過去最多に。玖珠町でも不登校の子供は増えていて特に中学生では昨年度全体の11%に上っています。

学びの多様化学校では、登校時間は通常よりも1時間遅らせて午前9時30分に。
また、通常の授業時間を減らす一方で、「探求」や「対話」「野遊び」の3教科を独自に新設しています。

「探求」は興味関心に合わせて自分でテーマを決めて学習。
「野遊び」は、自然学習のような授業を想定しているということです。

定員は最大で中学生40人、小学生10人の予定で、今後、学校説明会を開いて入学希望者を募るということです。
対象は玖珠町に住む小中学生ですが隣接する九重町も希望があれば通学できるように調整しているということです。

 

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