毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
福島第一原発の処理水の海への放出が24日、始まりました。
県内の水産業にも既に影響が出ています。
福島第一原発にたまる処理水について、東京電力は海水で薄めトリチウムの濃度が安全基準の40分の1未満であることが確認されたとして放出を決定。24日午後、開始しました。
◆大分県内の漁業関係者は…
「同じ魚取る漁師だから、どっちかといえば反対」
「一応、害はないということは証明されているから、それは仕方ないのかなという気もする」
「福島とか東北に限らず日本の魚として外国の人は見る」
「日本の100年先、200年先でこれが本当に正しいかどうか、もっと考えて欲しかった」
県漁協は科学的な安全性に理解を示しながらも、放出に反対の立場です。
◆県漁業協同組合 中根隆文組合長
「なかなか科学的に安全だからといって風評被害が無くなるわけではないと思っている。今後(国が)どうやって対応するのかというのは漁業者が一番心配しているところではないかと思う」
◆TOS鹿島記者
「今回の処理水の放出は遠く離れた津久見市の会社にもすでに影響を及ぼしています」
ブリとマグロを養殖している津久見市の水産会社「兵殖」では、国内への出荷だけでなく中国にも輸出していますが…
◆兵殖 中迫猛社長
「事前に中国国内の輸入はほぼ全面的にストップしている」
24日の放出を受け中国政府は日本の水産品の輸入を全面的に禁止すると発表しました。
ただ、こちらの会社では既に7月中旬から中国への出荷が止まっていると言います。
◆兵殖 中迫猛社長
「予定して計画生産しているので、それがだぶつくということはもろに影響を受ける。結局日本国内全体の魚の相場が下がる。(処理水の放出は)福島県周辺だけの話ではない」
今後、30年ほどに及ぶ見通しの処理水の海洋放出。
安全性を確保し続けることや風評被害への対策など多くの対応が求められています。