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ここ20年で約半数に減った、大分県内の教員採用試験の受験者数…。いま、教員のなり手確保が課題となっています。
この問題を解決するために県教委が注目しているのが、教員免許を持っていても様々な事情で教壇に立っていない「ペーパーティーチャー」です。
大分県内の教員採用試験の受験者数は2003年度は2229人だったのが昨年度は1195人と、ここ20年で約半数に減っています。
倍率も18倍から2.6倍に下がっていて、いま、教員のなり手確保が課題となっています。
この問題を解決するため県教委がある取り組みを始めました。キーワードは「ペーパーティーチャー」です。
「教員免許を取得した時の気持ちも思い出してもらいながらー緒に大分県の子どもたちを育てていければと思っている。ぜひ1歩を踏み出してもらいたい」
17日、県教委が大分市で開催した説明会。
教員免許を持っていても出産や介護など様々な事情で教壇に立っていないペーパーティーチャーが対象で、初めて開催されました。
県教委によりますと2022年5月時点では県内の公立小中学校と高校、それに特別支援学校で合わせて42人の教員が不足。
教員の確保は喫緊の課題となっています。
◆県教委教育人事課 片山拓也さん
「大量退職、団塊の世代などが退職していっているのに加え少子化もあり、教員のなり手不足で人数が足りないというのがあるかもしれない」
説明会では、2022年、教員免許の更新制度が廃止され免許を失効していても書類申請のみで再び取得出来ること、各学校には資料の作成などを支援する専門のスタッフを配置していることなどが説明されました。
◆女性
「休眠状態から(講習などの)手続きもなく免許状が復活するのが分かったのがすごくよかった」
◆女性
「ずっと現場から離れていて忘れていたけど、それを思い出させてもらってすごく感動したというか、教職をもう一度目指してみたいなという思いが芽生えてきた」
県教委はペーパーティーチャーに臨時講師などとして働いてもらいたいと話していて、今後も教員の確保に力を入れていくことにしています。
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