進まぬ“乳幼児ワクチン” 接種者は県内で「20人」 医師「納得した上で判断を」

2022年11月17日 14:15更新

新型コロナウイルスについて、4歳までの乳幼児に対するワクチン接種が大分県内の市町村でも順次、始まっています。

副反応などへの懸念から接種を控えようという保護者も多いようですが、医師は「納得した上で接種を行って欲しい」と話しています。

 

生後6か月から4歳の子どもに対する新型コロナのワクチン接種。

県内では15の市町村で、すでに接種が始まっています。(11月17日現在)

 

ーーTOS野島亜樹キャスター

「県内でも接種が始まっている乳幼児用の新型コロナワクチン。保護者は接種についてどのように考えているのでしょうか」

 

ーー保護者は

「安全性とかが、ちゃんと証明されてから子供には検討したいなと思っている」

「まだ小さいし、そんなによく分かっていないので、自分自身が。なので今は打たなくていいかなという感じです」

「様子見てもいいのかなと思いつつ、でもかかって苦しむよりは予防した方がいいのかなとか、まだ気持ちが決まっていないので未定です」

 

乳幼児用のワクチンは3回の接種が必要で、1回に投与する成分量は成人の10分の1です。

 

県によりますと、県内の乳幼児用ワクチン接種の対象はおよそ3万5000人。

このうち、1回目の接種を終えたのは20人ほどだということです。大人などと同様、「努力義務」となっていますが、接種は義務や強制ではなく保護者や本人が納得した上で判断するものです。

 

ーー大分こども病院 久我修二院長

「(接種を)悩んでいる方もたくさんいるということは承知している。あまり焦ってまだ納得がいかない状況で、積極的に私たちも『打つように』と強く言う状況ではないのかなと思う」

 

 

 

厚生労働省によりますと、海外で行われた臨床試験では3回接種をした場合、73.2%の乳幼児が感染しても症状が出にくくなったと報告されています。また、接種後の副反応についても、ほとんどの症状が軽度、または中等度で現時点で安全性に重大な懸念は認められないとしています。

 

ーー大分こども病院 久我修二院長

「ワクチンの心配、不安はもちろんだと思うが、決してコロナは安易に考えてはいけない。きちんと納得して接種に向かうと、そういった環境を我々、医療側も提供していきたいなと思っています」

 

感染の増加傾向が続く中、乳幼児の接種についてもメリットとデメリットを把握し、納得した上で判断することが大切です。

 

 

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