【SDGs】メンバーのほとんどが障害のあるフットサルチーム 「県リーグで1勝」目指し続く挑戦 

2022年06月06日 16:30更新

国連が定めた「持続可能な開発目標=SDGs」についてです。

TOSではこの1週間を「SDGsウィーク」としていて、毎日SDGsに関する話題をお伝えしています。

「すべての人に健康と福祉を」。

大分県のフットサルリーグで奮闘する障害者のチームをご紹介します。

 

5月、大分市で行われたフットサルの試合。

黄色のユニフォームが大分市の「エントラーダ」です。実は、メンバーのほとんどが知的障害や精神障害があります。

障害の有無に関係なく、フットサルを通して社会と繋がっていこうと設立されました。

去年から県の4部リーグに参戦。障害のない人達のチームとともに競い合うことは大きなチャレンジです。

 

メンバーのほとんどが知的障害や精神障害のあるチーム

 

 

この日は、今シーズンの初戦。

チームに入って間もない平山宙さんも懸命なプレーを見せていました。

 

◆エントラーダ 平山宙さん

「初めての県リーグに出場して緊張したが、悔いのないように試合ができたので良かった」

 

知的障害がある平山さん。普段は介護の仕事をしています。

幼少期に祖母がよく面倒を見てくれたことがきっかけで、高齢者のサポートをしたいと介護の道に進みました。

 

 

仕事を終えたあとは週3日あるチームの練習に参加。

 

「エントラーダ」は県のリーグ戦で未だ勝ったことがありませんが、平山さんは、フットサルを通して様々な成長ができたと話しています。

 

高いレベルでのプレーやチャレンジ通じて「自分の長所増えた」

 

◆エントラーダ 平山宙さん

「もともと自分は話すことが苦手だったが、フットサルを始めてから色々な人と関われて、コミュニケーションが取れて自分の長所が増えて良かった」

 

高いレベルでのプレーや様々なことにチャレンジする中で、自分ができるようになったことに気づき始めていました。

また、この日の練習には選手の保護者の姿も。

懸命にプレーする息子たちの様子に感激していました。

 

◆保護者は 

「自分なりに目標をもって、それを克服しようという姿をみて頼もしく思う」

 

「県リーグでの1勝」目標に挑戦続けるエントラーダ

 

フットサルのリーグをまとめる県サッカー協会の専務理事・五所睦雄さんも「エントラーダ」の県リーグへの参加に喜びを感じています。

 

 

◆大分県サッカー協会 五所睦雄専務理事 

「サッカーを愛する者たちやフットサルを愛する者たちが何かアクションを起こしていければというように思っている。障害のある仲間とも一緒にボールを蹴る。こういうところから広げていきたい」

 

全ての人達がチャレンジする気持ちと、それを受け入れる温かさ。

スポーツで大事なリスペクトそのものです。

「エントラーダ」の選手たちは、「県リーグでの1勝」という目標に向かって挑戦を続けています。

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