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いわゆる「ゼロコロナ政策」を転換させた中国で、旧正月・春節に合わせた大型連休が、21日から始まります。
中国人観光客の動向はどうなるのか。
大分県内の観光業を取材しました。
ーーTOS白井信幸記者
「JR別府駅前です。湯の街の観光の玄関口として多くの人が利用するこの場所なんですが、大きなスーツケースを持った人の姿も目立ちます」
◆外国人旅行客は…
Q:どこから来ました?
「香港」
「韓国」
◆外国人旅行客は…
「別府の温泉旅行のために来た」
香港や韓国から、既に旧正月に合わせた休みを利用して訪れた人の姿も見られました。
コロナ禍で厳しい状況が続いてきた大分県内観光ですが、大分県によりますと、12月、県内を訪れた外国人宿泊客の数は4万1127人。コロナ禍前の8割近くにまで回復しています。
ただ、中国からの宿泊客は依然として1割ほどに留まっています。
こうした中、ゼロコロナ政策を転換させた中国の観光客が、春節の大型連休で戻ってくるのでしょうか。
ーー別府市のホテルでは
◆ホテル白菊・安部洋二郎支配人
「コロナ禍前で、春節時期2019年を思い起こせば、やはり中国の方は非常に多く来ていたし、当館でもインバウンドの割合は、通常1年間考えた時に一番多い時期が春節」
しかし、2023年の状況は…
◆ホテル白菊 安部洋二郎支配人
「中国大陸の方からの客は、まだまだ非常に少ない」
外国人客は増えているものの韓国や台湾からが中心で、中国人の宿泊客は増えていないということです。
また、中国出身者が経営し、中国からの県内ツアーを手掛けてきた大分市の旅行会社でも、まだ予約は全く無いといいます。
実は現在、日本旅行のためのビザを申請する中国国内の代理店の、旅行者に対する条件が厳しく、富裕層しか日本に入国できない状況だということです。
◆中和国際 辛樹玲代表
「(客の)収入は中国元50万元以上、日本円だったら約1000万円以上の条件で、かなりハードルが高い」
このほか、日本側の中国に対する水際対策の強化の影響も考えられるそうです。
◆中和国際・辛樹玲代表
「先が見えないところがある。いつ回復するかわからない状況」
県内にも外国人観光客の姿が戻ってきていますが、中国からの旅行客が前のように多く訪れるには、まだ時間がかかりそうです。