規格外のトマトでラーメン開発 「旨辛トマメン」関係者が中津市長に完成報告
県内でも、2年ぶりに感染が確認された鳥インフルエンザ。
今シーズンは、全国各地で記録的なペースで発生していて影響が広がっています。
農林水産省によりますと、今シーズン、九州は熊本を除く全ての県で感染が確認されるなど、24の道と県で60例の鳥インフルエンザが発生していて、殺処分されたニワトリは過去最多の1100万羽余りに上っています。
◆TOS柴田真里キャスター
「大分市内にある食品加工会社。鳥インフルエンザの影響は、大分の郷土料理にも及んでいます」
「吉野の鶏めし」で知られる大分市の吉野食品。
鳥インフルエンザの感染拡大の影響で、12月から佐賀や宮崎など県外産の鶏肉の入荷量が大幅に減少。作れる鶏めしの量は、通常の半分ほどまで落ち込んでいるといいます。
◆吉野食品 帆足政彦社長
「鶏めしだけでいっているので、主力製品が作れない状態が続いている」
吉野食品は、工場の直売所やインターネットでの「鶏めし」や「具材」の販売を中止に、また今週からは、スーパーなどに、午後に出荷する分の製造も取りやめました。
大分県内でも感染が確認されるなど歯止めがかからない状況が、鶏肉の更なる入荷量の減少に繋がらないか不安を募らせています。
◆吉野食品 帆足政彦社長
「去年の末からいろいろ試行錯誤しているが、完全に(出荷が)切れることがないように何とかやっていく」
一方、こちらは大分県中津市の名物「からあげ」。
県内外に36店舗を展開するこの専門店では、九州産の鶏肉を多く仕入れています。いまのところ契約農家に影響が出ていないことなどから、通常の入荷量を保てているということです。
しかし、餌代の高騰などで鶏肉の価格は上がり続けているそうです。
2022年の春には、ほとんどの店舗で商品を値上げしましたが、既に、更なる値上げを検討せざるを得ない状況で、鳥インフルエンザの広がりに頭を抱えています。
◆中津からあげ もり山 森山浩二社長
「(鳥)インフルで価格が上がり、ダブルパンチを食らうのではないかなと思って凄く心配している。原料費のアップには勝てないというか、限度があるので、様子を見ながら(価格を)考えていこうと思う」
記録的なペースで感染が広がる鳥インフルエンザ。
今後の影響が心配されます。
また、いわゆる風評被害も心配されますが、県によりますとニワトリの卵や肉を食べることで、鳥インフルエンザウイルスが人に感染した例は国内で報告されていません。