物価高騰で苦渋の決断相次ぐ…「肉を大豆ミートに」「揚げもの減らす」学校給食や食品企業が苦戦

2022年06月23日 16:38更新

政府は21日、物価の高騰を受けた対策会議を初めて開き今後の取り組みを発表しました。

食品の値上げなどが相次ぐ中、大分県内にも影響が広がっています。

現状を取材しました。

 

◆岸田文雄総理

「ロシアによるウクライナ侵略を受けて世界的に物価が上昇しており、日本でも、エネルギーや食料品を中心に物価が上昇している」

 

小売りや農業分野などの関係者から話を聞いた岸田総理。

その後、農産品の生産コストや電気料金について対策を発表しています。

 

民間の信用調査会社が主要な食品メーカーを調査した結果、ことしの値上げは1万品目以上に上っています。

物価高騰の影響は県内の学校給食の現場にも。

 

 

◆三重町学校給食共同調理場 玉田理恵さん

「とても厳しい状況。献立を考えるのにとても苦労している」

 

豊後大野市の三重町学校給食共同調理場です。

市内11の小中学校などの子供たち、およそ1600人分の給食を作っています。

給食費は変わらない中で食材価格が上がっているため、牛肉の料理を豚肉や鶏肉にかえたり、肉のかわりに大豆ミートを使うなどコストを抑える努力をしています。油も高くなっていて、揚げ物の回数も減らしているそうです。

 

 

◆三重町学校給食共同調理場 玉田理恵さん

「高い食材は量を減らして安い食材を増やすようにして栄養価を変えないようにしている」

 

TOSの調べでは、県内で給食費の値上げを予定している市町村はなく、中津市や日田市など11の市と町で給食費を上げないための予算措置をとる方針です。

 

一方、子供たちが大好きな駄菓子にも影響が。

大分市のこちらの駄菓子屋はおよそ1000品目を取り扱っていますが、仕入れ価格の上昇でことし4月以降およそ200品目について1割から2割ほど、額にして最大20円値上げしました。今後、更なる値上げも予定されていると言います。

「蒲焼さん太郎」や「うまい棒」は10円から12円に値上がりしました。「フルーツの森」という子供たちに人気の飴は9月以降、30円から35円に上がる予定だということです。

 

 

◆オーザイ首藤 首藤友里子さん

「1個でも多く子供たちには買ってもらいたいし、食べさせてあげたい思いはあるしどうしても上げざるを得ない状況は心が痛くなる」

 

また、値上げはこんな形でも…

 

◆TOS牧利亮記者

「こちらに並んでいる商品、価格は据え置かれるんですが内容量が減った状態で出荷されるということです」

 

価格はそのままで中身の量が少し減る「ステルス値上げ」ともいわれる実質的な値上げ。このスナック菓子は中身が8グラム減っています。8グラムを量ってみると…このくらい減ったことになります。

 

 

メーカーは「原材料の高騰は企業努力の限界を超えていて、これまでと変わらない価格で味わってもらうための苦渋の選択」と話しています。

「キットカットミニ」は1袋の中身が1枚減っていて「カントリーマアム」も7月から1枚減るということです。

 

 

記録的な円安で更なる物価の高騰も懸念されていて、今後も影響が広がりそうです。

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