事件相次ぐ中 「走る密室」列車内の安全対策は 

2021年11月24日 18:35更新

走行中の列車内で乗客が襲われるといった事件が全国で相次いでいる。

乗っている列車で事件や事故が発生した場合、どのような対応を取ればいいのか、JR九州に取材した。

 

全国で相次ぐ列車内の事件

 

10月31日、東京・京王線の車内が恐怖に包まれた。

乗客を刃物で襲った上、車内に火を付け、多くの人にけがをさせたとして殺人未遂の疑いで逮捕された男。

 

 

「死刑になるため多くの人を惨殺する計画を実行した」などと供述しているという。

 

また、11月8日には走行中の九州新幹線の車内に火をつけようとしたとして男(69)が逮捕。

「京王線の事件をまねた」という趣旨の供述をしているという。

 

もし実際に遭遇した場合は

 

全国で相次ぐ走行中の列車内で起こる事件。

大分県内で最も多くの人が利用する大分駅で話を聞くと。

 

 

ーーJR利用者

「いざ自分がその場で当事者になったときに(対応)出来るかどうか不安。」

「どんなふうに逃げたらいいんでしょうね?おそらくパニック状態になる。」

 

列車内でトラブルに遭遇した時、乗客はまず何をすればいいのか?

 

JR九州大分支社では車内でトラブルが発生した場合、まずは「非常ボタン」を押して乗務員に異常を知らせてほしいと話している。

 

 

ーーJR九州

「各車両にSOSボタンを設置しています。」

 

「非常ボタン」は鉄道営業法に基づいて、すべての車両に取り付けられていて主にドアや車いすスペース付近、またトイレの中にも設置されている車両がある。

 

では非常ボタンが押されると乗務員はどのように対応するのか?

乗務員が1人のワンマン列車では走行中に非常ボタンが押されると、乗務員が運転席付近のモニターで、どこで異常が発生しているかを把握する。

 

その後、安全な場所に車両を停止させボタンが押された場所に乗務員が駆け付ける。

そして状況に応じて必要な場合は警察や消防に通報を行う。

 

また車外に脱出する必要がある場合には、JRでは窓から飛び降りずドアから脱出するよう呼びかけている。

 

 

県内を走行する普通列車には、ドアの上に緊急時に手動でドアを開けるための装置がある。

ただ操作する場合は乗務員の指示に従ってほしいという。

 

ーーJR九州大分支社安全推進室 井本光一郎室長

「(近くを)他の列車が通る場合があるので落ちついて行動して乗務員の指示に従ってもらえれば。」

 

『走る密室』対策強化を

 

列車内といういわば「走る密室」で凶悪な事件が相次いでいることを受け、JR九州大分支社では乗務員による巡回を増やすと共に、今後も警察とも連携しながら安全対策を強化していくことにしている。